Heureuxのハンドプリントテキスタイル制作は、シルクスクリーン技法でハンドプリントをしています。
シルクスクリーンは孔版画の一種です。

下図制作

まずは原画を制作します。
作品の原寸大で手書きやパソコンでイラスト等の作品完成図を描き配色もします。
配色はシルクスクリーン技法ではにじんだ色、例えば色鉛筆や墨のような濃淡を出すのは難しいので、しっかりとした着色が必要です。

基本的に1色1版でそれぞれの色の版が必要で2色なら2版、5色なら5版と色数が多くなると版数が増えていきます。

Tシャツサイズ、手拭いサイズ、布地サイズに合わせ原画を制作します。
基本的に1色1版でフィルムの黒いところに色(色糊)が入ります。

フィルム制作

1色1版なので下図に準じてフィルムを作ります。

オペークインク(不透明インク)で絵を描いたり、トレーシングペーパーにコピーしても良いです。
データをそのまま印刷業者に出し特大トレーシングペーパーに出力しても出来ます。
そして私のやり方は手書きで柄を描きトレーシングペーパーにコピーをし1枚1枚カットをしフィルムに貼ると言う超アナログ作業をしております。
方眼紙は欠かせません。

この時に四角にトンボや十字の印を入れておきます。

下図制作

紗張り

アルミフレームに紗(メッシュ)を貼ります。

昔はこの紗にシルクを使っていましたが今はポリエステルやナイロンの合成繊維を使っています。
アルミフレームを紗張り機にセットし剣山のように出ている針に紗を引っ張りながらたるみのないようにかけていきます。まずは上下を引っ張り次に左右を引っ張ります。

そして最後は台のハンドルをあげてアルミフレームに紗を溶剤で止めます。
この時に出来るだけパンパンに紗を張るのがコツです。

紗張り

感光乳剤塗り

紗張りをしたアルミフレームを洗剤を使い汚れをよく落とししっかり乾かします。

そして感光乳剤を均等に塗ります。
感光乳剤が厚いと製版の水洗いではがれ落ちることがあるので薄く均等に塗ると製版が綺麗に出来ます。

感光乳剤を塗ったら平らに置いて暗室で乾かします。
紫外線で感光するのでそのまま置いておくと全部が感光してしまします。
感光乳剤をぬります

製版

アルミフレームの角から直角になるようにトンボを目印にフィルムをセットしテープで止めます。

正確に計らないとリピート(繰り返しプリント)をする時にずれて合わなくなってしまいます。

紫外線が下から当たるのでフルムの裏表も間違えないように気をつけます。

下図を感光します。

感光

感光機にセットし空気を抜き紫外線を当てます。
黒いところに紫外線があたり水で洗うと抜け、それ以外は乳剤が固まり色が通過しません。

下図を感光します。

乳剤がはがれ落ちないように優しく水洗いをししっかり絵柄が抜けるまで良く洗います。
水気を取ったら小さな穴がないか確認し穴があったら感光乳剤でふさぎまた感光します。

アルミフレームと紗の際にマスキングテープをつけます。
スクリーン版の完成です。

製版完成

色糊作り

色見本票を見ながら染料または顔料で色糊を作ります。
濃色、淡色の濃度を電子秤で正確に量ります。

色糊作り色糊作り

カラーサンプルを作ります。
色決めは非常に時間がかかるのでカラーサンプルを多めに作ります。
カラーサンプルが少ないとまた色糊を作りカラーサンプルを作らなければいけないので
同色の濃色、淡色などを比べられるようにします。

布準備

布は色糊がしっかり浸透するように布についている糊等を落とした精錬済の布地が好ましいです。
プリント下地、P下とも言われております。

自分で精錬をする場合もありますが乾くまで1日かかりになります。

捺染台に張りやすいように布地を筒に巻きます。
しわにならないようまた布地の地の目を伸ばさないように巻きます。

p下布

p下布

手拭い用の晒一疋分(約20m)。
本来はプリント分をカットしてから巻いた方がやりやすいです。

p下布

捺染台に布地はり

捺染台全体にスプレー糊をかけます。

スクリーン版のプリント部分に合わせ捺染台の下から何cmかを計り糸を張ります。
糸と直角になるようにプリント始め位置から布地の地の目がなるべく曲がらないようにプリント下地をはっていきます。
捺染台にスプレー糊がついているので布地の周りに捨て布をはります。
そしてスクリーン版のリピート位置決めます。

絵柄の大きさによりリピート位置を計り印をつけます。
位置を間違えると柄がつながらなくなります。
2mmの隙間が空いてもわかります。

捺染台に布地を張ります。

いよいよプリント

スクィージーをしっかり持ち両手に均等に力を入れ自分が後ろに下がるイメージでプリントします。
スクィージーの角度とプリントする適度なスピートがとても大事です。

1つ飛ばしにプリントするのは版に色糊がつかないよう、布を汚さないようにプリントする為です。
工場ですと捺染台が50mぐらいありますので戻る頃には乾いています。
また捺染台はヒーターのように暖くなりますがあまり熱くなると版が乾いてしまい目詰まりして綺麗にプリントが出来ない事もあります。